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【2022年度FIT/FIP】太陽光第15回入札、FIPの特別高圧は1件。前回から加重平均は低下
2023/03/28
このほど公表された太陽光第15回入札(2022年度第4回)によると、FIT/FIPともに落札量量が募集容量を下回り、加重平均落札価格は低下した。太陽光第14回入札の結果とともに振り返る。
いずれも募集容量には未達
入札参加見送りが10件
電力広域的運営推進機関は3月10日、太陽光第15回入札(2022年度第4回)の結果を公表した。入札の対象はFIT認定が250〜1,000kW未満、FIP認定が1,000kW以上、事前に公表された上限価格はFIT/FIPいずれも9.63円/kWhだった。
はじめに、FITにおける入札結果は次の通り。募集容量50MWに対して15.8362MWの応札があり、同量が落札された。落札件数は25件で、最低落札価格は9.50円/kWh、加重平均落札価格は9.59円/kWh、最高落札価格は9.63円/kWhだった。
これに対して、入札の参加資格審査のために提出されたのは36件・21.9571MW、参加できる旨を通知されたのは33件・20.3321MWだった。したがって、8件・4.5MWあまりが参加を見送ったことになる。
続いてFIPの入札結果は、募集容量175MWに対して9件・16.2045MWの応札があり、同量が落札された。最低落札価格は9.48円/kWh、加重平均落札価格は9.56円/kWh、最高落札価格が9.63円/kWhだった。落札した9件のうち特別高圧の案件は、ジャパン・リニューアブル・エナジー(3MW)の1件だった。
FIPにおいて、入札の参加資格審査のために提出されたのは12件・69.0664MW、参加できる旨を通知されたのは11件・67.4545MWだったため、2件・51.25MWあまりが参加を見送ったと考えられる。
加重平均落札価格は大きく低下
FIPにおける価格低下が顕著に
太陽光第15回入札では、加重平均落札価格がFITで9.59円/kWh、FIPで9.56円/kWhとなった。前回の太陽光第14回入札(2022年度第3回)では、FITが9.70円/kWh、FIPが9.73円/kWhだったため、それぞれ0.11円/kWh、0.17円/kWh下がったことになる。
加重平均落札価格が大きく下がった一方で、落札容量が募集容量に満たない状態が続いている。特にFIPにおいては、大規模な特別高圧案件が少なかったことが募集容量の大幅な未達につながったとみてよいだろう。
なお、太陽光第14回入札のFIPにおいては、募集容量175MWに対し11件・137.2069MWが落札された。11件のうち大型の特別高圧案件は2件で、FS Japan Project39合同会社(28.800MW)、CESいわき太陽光発電所合同会社(94.160MW)だった。