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工場倉庫オーナー必見! 産業屋根ソーラーマニュアル〜いま「屋根ソーラー」は合理的な経営判断!〜
2022/09/09
電気料金が高騰する今こそ、コスト削減に役立つ「屋根ソーラー」導入の好機だ。屋根上の太陽光発電がもたらすメリットや最適なモデル、施工プロセスの全体像を知り、導入の第一歩を踏み出そう!
いま「屋根ソーラー」は
合理的な経営判断!
FITの買取単価が下がった今、屋根置きの太陽光発電に期待される効果は多い。意外なことに断熱対策としても有効で、倉庫の上層階では室温が10℃近く下がった事例もある。また、太陽光によるクリーンなエネルギーを使うことでSDGsへ貢献でき、災害時の非常用電源としてBCP対策にも役立つ。
中でも注目したいのは、電気代高騰の対策になることだ。世界的なエネルギー価格の高騰や安全保障の観点から、屋根置きの太陽光発電を導入し、電力コストのリスクヘッジとする経営者が急増している。
電気の使い方で
最適なモデルがある!
完全売電/FIP
売電収益を追求するなら、市場価格にプレミアムが加算されるFIP制度。需給管理などを代行する新サービスも登場した。
PPA/オフサイトPPA
自社の設置スペースが限られている場合には、遠隔地の太陽光発電所から電気を調達できるオフサイトPPAが最適。
PPA/オンサイトPPA
工場や倉庫などの屋根に太陽光パネルを設置するオンサイトPPA。電気代の削減効果だけでなく、断熱効果も期待できる。
自家消費/全量自家消費
常に電気を使う事業所におすすめしたいのが全量自家消費。電気の使用パターンや使用量に応じた容量を選定しよう。
自家消費/余剰自家消費
使いきれなかった電気を買い取ってもらう余剰自家消費。太陽光パネルをたっぷりと設置できる事業所に適する。
最短6ヶ月も!?
施工期間は短い!
オンサイトPPAや自家消費などの場合、国のFIT/FIP制度を活用しないため、比較的スピーディな手続きで太陽光発電を導入することができる。自社工場や倉庫の屋根に設置する際には、環境などへの影響評価といったプロセスが不要なケースもある。
注意すべきポイントは、まず、自社の電気の使い方や規模にあった容量を導入すること。特に、24時間営業などの操業パターンは太陽光発電設備の稼働率に大きく影響することがある。また、建築物の強度などもしっかりとチェックしよう。
今の電気代より
「発電単価」が安ければ即GO!
「発電単価」とは、初期投資にO&Mコスト、保険料などを加えたトータルコストを運用期間全体の実質発電量で割ったもの。これが電気料金単価より低ければ導入メリットがあると考えられる。現在の世界情勢から、電気代は今後も上昇が予想されるため、太陽光発電による電気代のコスト削減効果をさらに感じやすくなるだろう。
金属折板屋根への最適配置設計をサポート!
屋根専用モジュールが新登場!
トリナソーラーが新型210×182mm長方形セル搭載モジュールを新たに市場投入。新たに加わった最大出力440Wと580Wの2機種で国内の商業施設や倉庫などに多い金属折半屋根の最適配置設計をサポート。業界トップクラスの高い機械的強度を誇り、積雪地域でも安心だ。今年8月から受注を開始する。抜群のパフォーマンスで屋根設置事業をサポートする。
DATA
単結晶N型両面ガラスモジュール
TSM-NEG9R.28
高効率・低劣化が特徴の最新N型セル搭載により、メンテナンスがしにくい屋根設置でも安心製品保証25年・出力保証30年の長期保証。
単結晶モジュール
TSM-DE19R
高い投資効果の実現に貢献する最大出力580Wを実現した高出力・高効率モジュール。
POINT!
●N型セル搭載小型高出力48セルモデル(写真右)は低電流設計(スリーカットセル搭載)により国産パワコンにも柔軟に対応!
●66セルモデル(写真左)はミドルクラス製品群トップクラスの最大出力580Wまで対応
●積雪や風圧に強い! 業界トップクラスの機械的強度が◎!
SPEC
【TSM-NEG9R.28】最大出力:440W /最大変換効率:22.0%/サイズ:1762×1134×30mm/重量:21.8kg/保証:製品保証25年・出力保証30年
【TSM-DE19R】最大出力:580W /最大変換効率:21.5%/サイズ:2384×1134×35mm/重量:29.6kg/保証:製品保証12年・出力保証25年
問い合わせ
トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社
TEL:03-6432-4007
文:山下幸恵(office SOTO)
SOLAR JOURNAL vol.42(2022年夏号)より転載